舞鶴市では唯一の国宝となる仏画で、平安時代の制作と考えられています。
三つの頭を持つ白象に座る普賢延命菩薩、その下には菩薩を支える五千の群像を表す数多くの小さな象が描かれています。
ぼかしの照り隈(てりくま)や色のグラデーションの繧繝(うんげん)の技法を多用し、細く切った金箔や銀箔を使い、文様を表現する截金(きりかね)という技法を用いて、優しく穏やかな菩薩の表情を繊細に現しています。
昭和27年(1952)11月、国宝に指定。
青葉山・松尾寺は、和銅元年(708)、威光上人によって創建され、馬頭観音をお祀りしています。
馬頭観音は、漁労、農業、交通安全、動物保護のみならず、競馬関係からも信仰を集めています。
松尾寺は、日本遺産で日本最古の巡礼道である西国観音巡礼の29番札所です。
境内のイチョウの古木は、舞鶴市指定の天然記念物で、元永元年(1119)、鳥羽天皇がお手植えされたと伝わっています。
また、中世よりの“仏舞”や平安時代の国宝絵画など多くの文化財を有します。
舞鶴市では唯一の国宝となる仏画で、平安時代の制作と考えられています。
三つの頭を持つ白象に座る普賢延命菩薩、その下には菩薩を支える五千の群像を表す数多くの小さな象が描かれています。
ぼかしの照り隈(てりくま)や色のグラデーションの繧繝(うんげん)の技法を多用し、細く切った金箔や銀箔を使い、文様を表現する截金(きりかね)という技法を用いて、優しく穏やかな菩薩の表情を繊細に現しています。
昭和27年(1952)11月、国宝に指定。
昭和38年(1963)、木造阿弥陀如来坐像の頭部内側に墨書銘が確認され、鎌倉時代初期に活動した仏師・快慶の初期作品であることが判明しました。
台座及び光背を失い、両手先は後補ですが、 快慶初期作品の中でも特に優れた作品として称賛されています。
快慶自らが墨書した仏像は全国に20体ほど。その内、舞鶴市には3体の仏像があ り、1体が松尾寺に、2体が金剛院に安置されている。
昭和46年(1971)6月、重要文化財に指定。
仏舞は、江戸時代以前から伝わる奉納舞で、毎年、卯月八日(現5月8日)に行われています。
雅楽に合わせ、「釈迦如来(しゃかにょらい)」「大日如来(だいにちにょらい)」「阿弥陀如来(あみだにょらい)」が優雅な舞を披露します。
舞人・楽人は周辺地域に住まう「松尾寺仏舞保存会」の方々によって今も伝承されています。
平成16年(2004)2月、重要無形民俗文化財に指定。
【電車】JR小浜線 「松尾寺」駅より徒歩50分
【タクシー】 JR舞鶴線 「東舞鶴」駅よりタクシー20分
【バス】JR舞鶴線 「東舞鶴」駅より京都交通バス(高浜方面行)で「松尾寺口」バス停下車 徒歩40分
【自動車】舞鶴若狭自動車道 「舞鶴東」ICから15分